2011年01月28日
名車MG入庫
初めてのお客様!
と身構えると、昔来たことがあると言ってました。
それにしても綺麗にしています。
塗装の手入れはもうピカピカ。
幌は新しいし、ホイルもスポークホイル、タイヤはイタリー製。
最初は「何処を直すの?」と思いました。
フロントスカートが形が崩れています。
ナンバープレートとフロントバンパーを外すと・・・
フロントスカートパネルがひどいことになっています。
引っかけてバックしたのか、前にめくれています。
サスガ外車のオーナーですねえ自分で直そうと途中まで作業をしたそうです。
ところがネジが+山になってて取れなかったとか。
いかにも板金屋らしい道具です
鉄板を修正するには、このような道具を使います。
飛び出している部分に圧力をかけ、形を整え、全体の形を作ります。
そして開き切った耳の部分をこのツカミという道具で作っていきます。
右の写真は耳の部分にしわを入れている、伸びきった鉄板にギャザーを付け、詰める作業です。
実はこの道具の名前はありません。手作りの道具です。
溶接器の火を当て、赤くなるまで炙ります。
内側にあて盤(かまぼこのような鉄の塊)をあて、
外側から木ハンマーで素早くギャザーの部分を叩き、平らにします、
その結果、伸びている部分がちじむ効果があります。
この作業を繰り返し、伸びた部分を元に戻していきます。
木製のハンマーを使うのは鉄板を伸ばしたくないためです。
形が大まかに出来てきたら、外します。
ヨーロッパ車全体に言えることですが、裏側のアンダーコートはばっちり着いています。
このままでは作業が出来ないので、スクレッパーで削ってアンダーコート落とします。
外したフロントスカートの耳の部分の形を整えます。
左は角床と呼ばれる道具、20kg位の重さがあります。この上で平らにします。
右は定盤という60センチ四方の平らな鉄板、これで全体の形を揃えます。
何回かボデーに仮止めして、修正を繰り返して板金作業は終了。
板金箇所にサンダーを掛け、塗装をはがして、パテを引きます。これで表面を整えます。
その後、下ブキ(サフェーサー)を塗ります。
裏返して、剥がしたアンダーコートを塗り直します。
右は調色中、古い外車の調色データはありません。
現代のボデー色は5種類以上の複雑な組み合わせで出来ているのでデータがないと絶対に出来ない。
でも古い車は単純な色の組み合わせなので熟練の塗装士なら出来ないことはありません。
勿論ベテランでないとこんな芸当はできませんが・・・・・
どうやらテストピースでピタリと合っているみたいです。
塗装ブースにて作業完了、とてもいい状態に完成したので、磨きなし。
埃もイオンブースの効果かほとんど無し、艶も完璧でした。
強制乾燥の後、1日置きます。翌日塗装が乾燥した後、取付ます。
何回も仮止めして作業してるので、キッチリと簡単に取付完了です。
バンパーとグリル、メッキ類を取り付けて完成です。
早速、オーナーに連絡すると、貸してあった代車で、すぐに来店してくれました。
やはり待ち遠しかったのですね(^^♪
オーナーには納得して納車です。
とても作業した担当として、気持ちの良い仕事でした。
Posted by bpyasu at 23:19│Comments(0)
│中修理